子ども達にやさしい街は…

■子どもは大人の背中を見ています

   ─ 阪急茨木市駅の自転車通り抜け、違法駐輪について ─

子ども達に何を残してあげられるのか?

 以前の街頭演説内容でも掲載させていただきましたように、各駅前の違法駐輪の問題は以前から多くの皆さんにお声をいただいており、私も議員になってからこの問題には超党派で取り組みをしてきました。
行政、議員、商店街の皆さんや市民の皆さんのお力で阪急茨木市駅前には一時預かりのコインパーキングもできました。これはひとつのカタチだと考えています。

 ただ、このようなパーキングができ、昼間は違法駐輪の監視員の方が取り締まりなどの活動をおこなっており違法駐輪は減っているように見えますが、早朝や夜間、休日は大変ひどいものです。特に阪急茨木市駅北口の銀行前の違法駐輪は駅の通り抜けが困難になるほどの自転車駐車場になっています。そして、このような状態の場所に駅内部を自転車に乗ったまま猛スピードで通過される方が後を絶ちません。私はこの状況で、歩行者の方が自転車にぶつかりケガをされている姿を多数見てきました。

 そんな中、私は4年前から火曜日の朝、晩の街頭演説の際に阪急茨木市駅で「もし自分の大切な方が、この駅で自転車とぶつかり、大きなケガをしてしまったら誰に怒りをぶつけるのですか。その立場になって一緒に考えてください。」との話しをさせていただいています。話しをしていると「塚さんの言うとおり。条例で取り締まればいいやないか。」との声も多くいただいてきました。
一部の心無い方々の行為により多くの方々が迷惑をしている。もちろん、この状況を行政と話しをしましたが、駅の通り抜け部分は民間の敷地になるので行政は手出しができないという状態なのです。

 ここで皆さんに考えていただきたいのは、子ども達はこれらの私達の行為をきっちりみているということです。多くの皆さんから「子ども達がおかしくなっているのは、政治や社会、教育が悪いからだ。」とのお声をいただきます。確かに原因の半分はそのとおりだと考えます。しかし一方で、私達大人が正しい背中を子ども達に見せることができていないのも大きな原因ではないでしょうか。
看板に「ここには自転車を置かないでください。迷惑しています。」「自転車は降りて通行してください。」と書いていても、目の前で私達大人やお父さん、お母さんがルールを破ってしまえば、子ども達もルールを守らなくてもいいのだという状態にならないでしょうか。
 折角、学校で「ルールを守りましょう。」と教えても、子ども達から見れば、「大人は言うだけで、守ってないやん。」というかたちになってしまうでしょう。

 まずは、ルールだから守らないといけないのではなく、「自分がケガをしたり、大切な方を傷つけられたらどう思うのか。」その立場になって家族で話し合う必要や、私達大人の行動は子ども達にみられているという認識をもっともつ必要があるのではないでしょうか。
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茨木市議会委員 塚 理(つか さとる) Copyright (C) 2009 Tsuka-Satoru All rights reserved.